陶器の粘土 多数の種類
陶芸で用いられている陶器の土の種類は様々あるのが実際のところです。
基本的に全国各地の土地ごとで採取できる土を練り込んで陶器を作り出せるようにしています。そのため昔はその土地ごとで窯を築いて作り出すのが常識でしたが、現在は通販など流通経路の発展のおかげで自由に好きな物を選べるのが可能です。
先述したように陶芸の粘土は練り込んで製作する面が強いです。
またその元になる土は粘土と長石、そして珪石さえ含まれていれば近所で採取したものでも問題ありません。しかし陶器で用いられる有名な土はいくつか存在します。例えば信楽白土は崩れにくさが特徴的なので初心者に向いており、また豊富に含まれている長石が陶器を様々な表情に変えられるところあるのが特徴的です。「信楽」とついた素材は他にもあり、白土に鉄分が多くある影響で赤茶色になる信楽赤土や耐熱食器の材料となっている信楽耐熱土が挙げられます。
他にも挙げるなら伊賀焼や土鍋で使用されている伊賀土に透明度の高い白色が特徴的な京半磁器土、さらには黒色になる顔料があらかじめ入っている黒土などです。
これらの素材によって出来上がりの色や光沢が異なります。
例えば先述した信楽白土は扱いやすく仕上がりも陶器らしい作品になりますが、黒土はモダンな作品になるものの、コシが弱いという扱いにくさがあるものです。慣れていればどのような素材でも問題ありませんが、初心者は無理をせずに扱いやすさで選ぶ事をおすすめします。